人恋しくなる秋、そうだ京都へ行こう!
JR東海のPRメッセージではないが、
秋から冬に向かうこの時期は、
切なさ、静けさ、そして、人恋しさからだろうか、
無性に京都への想いが押し寄せてくる。
春の夜桜観覧で賑わいを見せる西大寺、清水寺の美しさにも魅惑されるが、
センチメンタルな気持ちを引き出してくれるのは秋の京都。
(夜桜見物:今年4月撮影)
学生時代、大阪で生活をしていこともあり、
予定も立てないままアドリブで京都に向かう機会が多かった。
古の街、伝統と文化が今に生きる京都は、
現代で生きる我々に、あの厳かな雰囲気と情緒が醸し出す豊かさを
惜しみなく与えてくれる。
私は学生時代から、東京、海外に拠点を移した今に至り、
毎年一度は必ず京都を訪れている。
京都に焦がれているのだ。
学生時代、将来を約束した女性とよく訪れた。
八坂神社から円山公園へと抜け、
長楽館と呼ばれるホテルの喫茶で、
僕は苦いコーヒーを、そして、彼女はミルクがたっぷりと入った紅茶を、
たわいもない話をしながら楽しんだ。
多くの思い出を与えてくれた京都は、
常に私を導く不思議な力を持っている。
この年になって恋をする機会も消滅してしまったが、
まだ、間に合うのであるならば、
気が狂うほど愛しい女性を連れ去って、
京都の街を歩きたい。勿論、手をつないでね。
帰国も近づいてきた。
そうだ、京都に行こう!